今週末のマイクロ波勉強会についてお知らせいたします。
日時:2016年7月3日、日曜日、午後2時から午後4時
受付:午後1時40分開始
場所:氷川区民会館
住所:東京都渋谷区東2-20-18
今回は土曜日でなく、日曜日なので、
ご注意ください。
概要は下記の通りです。
第1 マイクロ波聴覚効果を応用した通信
マイクロ波は一定の条件で音として聞こえます(文献1、文献2)。
そこで、この原理を応用すると、マイクロ波を頭部に照射することにより、
音声を送信する通信が可能となります。
通信の一般論を簡単に述べて、
マイクロ波聴覚効果を応用した通信について説明します。
ここまでは第8回マイクロ波勉強会の復習でもあります。
第2 マイクロ波ビームを1人に照射する技術
すると、マイクロ波聴覚効果を応用した通信では、
マイクロ波ビームを被害者の頭部に照射する必要があります。
どうやって、多数がいる中から1人の頭部に
マイクロ波ビームを照射するのかが疑問になります。
基本的には自動追尾レーダーを使って
人間の移動を追尾しているのですが、
自動追尾レーダーについて説明します。
第3 建物の中の照射
ショッピングモール、職場のような屋内であっても、
1人の頭部に選択的にマイクロ波ビームを照射する手段が必要になります。
そこで、壁透過レーダー技術について説明します。
これに伴って、マイクロ波が壁を透過する原理について説明します。
携帯電話にマイクロ波が使われていますが、
屋内でも使えますよね。
壁透過レーダーはこのような性質を応用しています。
第4 イメージングレーダー、イメージングセンサ
多数の人間がいて、1人に照射するためには、
イメージングレーダーが使われています。
そこで、イメージングレーダーについて簡単に説明します。
顔認識、バイオメトリックスまで言及すると時間が足りなくなるので、
これらはあっさりと少し触れるだけです。
第5 マイクロ波の計測
ここで話題が変わり、マイクロ波の計測について解説いたします。
周波数30MHzから1GHzまでの電波が
測定された放射エミッション測定結果を示したグラフがあります。
そこで、なぜ探知したいマイクロ波、
即ち、マイクロ波聴覚効果の原因となるマイクロ波の探知が難しいのか
解説いたします。
第10回マイクロ波勉強会
頭の中の声の正体についても解説したいのですが、
時間の都合により、第9回でなく、
下記の第10回マイクロ波勉強会で解説いたします。
日時:2016年7月30日、土曜日、午後2時から午後4時
受付:午後1時40分開始
場所:氷川区民会館
住所:東京都渋谷区東2-20-18
マイクロ波聴覚効果を応用した通信を使って、
誰かがひっきりなしに話しかけてきています。
それでは、一体、誰が話しかけているのか、ということになります。
実は人間が話しかけてくるのでなく、
人工知能がメッセージを作成しつつ、
このメッセージを自動的に読み上げているのです。
そこで、このようなしくみを解説いたします。
文献
1.小池誠,“マイクロ波聴覚効果の解説~電波が聞こえる現象の再発見~”,
電子情報通信学会研究報告, vol. 116, no. 13, MW2016-8,pp. 39-44, Apr. 2016.
2.小池誠,”マイクロ波聴覚刺激の概説-電波が聞こえるというパラダイムに転換-”
情報処理学会研究報告,vol.2016-MUS-111, no.35,pp.1-7, May 2016.
論文ウェブサイト:
ポスターウェブサイト: